
近畿大学 農学部 環境管理学科
森林資源学研究室
Laboratory of Forest Resources
Faculty of Agriculture
Kindai University
Since 2018
教育内容
(主な開講科目)
西日本の私大で唯一,森林科学を専門的に学ぶことのできる大学として,2名の教員の連携により,森林科学のカリキュラムを整備しています。これらの科目のほか,生物多様性の科学,環境数理学,樹木学実習,専門英語,専門演習,緑地保全学,里山生態学,造園計画論,造園学実習などの科目も開講しています。このような教育を通して,森林・林業・造園・環境管理の専門家を育成しています。
森林科学(井上)
森林科学の概論に相当する科目で,森林の生態と機能,森林の計測,木材の性質・利用などの基礎を幅広く教授します。
造林学(井上)
森林の生態を基礎とした森林の育成(造林学)および木材の保続生産(森林経理学)と収穫(森林利用学)の理論と方法を解説します。
環境数理学(井上)
統計解析のフリーウェアのRを用いて,環境データの可視化,記述統計,統計検定などの基礎を演習形式で学びます。
森林管理学(正木)
林業の経営とともに、森林がもつ多面的機能が適切に発揮できるように、森林を管理する方法・技術を講述します。
森林政策学(井上)
森林・林業・木材産業および山村地域に関わる問題について,その内容と背景,経緯を説明し,今後の解決の方向性を探ります。
専門実験実習(正木・井上)
森林・林業を実体験として学ぶため,吉野林業や国有林の見学,森林調査,ビオトープ整備,GIS演習,ドローン演習などを行います。
卒業研究(正木・井上)
大学生活の集大成として,各自の興味をもった研究テーマに取り組み,その成果を発表します。
公務員ゼミ(正木・井上)
林学系公務員試験の合格に向けて,アクティブラーニング形式の自主ゼミを学生が主体となって実施します。
研究内容
異なるバックグラウンドをもつ2名の教員のもと,森林とそこに棲むさまざまな生き物を対象として,自然科学と社会科学の両面から幅広い研究を行っています。ここでは,学生の取り組んでいる研究のタイトルをいくつか紹介します。教員の研究テーマや研究業績については,メンバーの項目からリンクを貼っている「Researchmap」や「農LABO」の動画を参照してください。
・日本の竹林における地上部炭素蓄積量の推移(井上):Journal of Forest Researchに掲載
・平均樹高と林分密度による平均直径の推定(井上):Journal of Forest Researchに掲載,日本森林技術協会理事長賞受賞
・スギ同齢単純林における林木の直径成長パターンと空間分布との関係(井上)森林計画学会誌に掲載,南雲秀次郎記念学生奨励賞受賞
・航空機レーザ計測データによる空中ビッターリッヒ法の検討(井上)応用森林学会優秀発表賞受賞
・360度カメラを用いた全方位緑視率の計測(井上)

メンバー
2025年度は教員2名,大学院生1名(修士1名),4年生29名,3年生20名の合計52名が所属しています。

正木 隆
教授

井上 昭夫
教授

松本 光朗
元教授

民間企業
林業(西垣林業,九州林産)
造園・緑化(住友林業緑化,グンゼ,日比谷アメニス,ユニバーサル園芸社,阪神園芸,第一園芸,南海造園土木,HDフラワーホールディングスなど)
住宅(大松)
環境コンサルタント(国土防災技術)
製造(ホクシン,朝日ウッドテック,パックミズタニ,ホーザン,日本ニューロン,八木研,米久など)
エネルギー(シン・エナジー,甲陽興産)
その他(日産化学,岩谷瓦斯産業,モンベル,コメリなど)
公務員
林野庁(総合職,一般職)
国土交通省(一般職)
気象庁(一般職)
都道府県庁(千葉県,長野県,愛知県,静岡県,石川県,福井県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県,岡山県,鳥取県,愛媛県,福岡県など)
市町村(大阪市)
その他(独立行政法人水資源機構,富山県警察)
教 員
大阪府(高校理科),和歌山県(中学理科),私立学校(高校理科)
大学院
近畿大学,北海道大学,九州大学
卒業後の進路
(最近の主なもの)